横浜FC戦 アウェイゲート体験記 少年たち

最終的にはアウェイ観客数は110名を超えていた。

ご来場誠にありがとうございます。



開幕で戦った横浜FC。

あの2月末の開幕戦で勝利を得たのは讃岐だった。

あれから半年、

立場は違うものになった。

彼らはプレーオフ圏内を目指し戦う。

前節はプレーオフ圏内最後尾の京都を撃破し

その圏内を肉薄している。

今節までの間

中3日の天皇杯、長野パルセイロを破る。

久方ぶりのベスト16に勝ち名乗りを上げ、

中2日ではあるが

勢いを持って讃岐に来訪である。


かれらとて今日も負けられない戦いである。


さすが好調チームを支えるサポーター。

日曜日だというのにたくさんのご来場。

しかし、その中には少なからず香川在住の人達もいた。

家族連れで、あるいは夫婦で、

中学生と思しき集団もいた。

IMG_8366.jpg

それは「王様」を見に来た人たちかもしれない。

それを思うと

我らの様な地方新参クラブの観客動員にプラス効果をもたらす

キングに改めて敬意をもつ。

やっぱり王様である。

誇らしげに今日は「王様」を応援来たとまで言い切る若者たちもいた。

讃岐サポとしては少しさびしい気もするが

それでも地元のJリーグに注目してくれるならありがたいことで

このきっかけをどう生かすかは私たち次第である。


開始前は「大雨」と言っていいほどの天候

ふと気が付くと少年たちが雨に濡れながらスタジアムグルメをほおばっている。

観戦慣れしていないから「律儀に」スタジアムの座席に腰掛け

場所を取られまいと陣取る。

観戦慣れしていればこんな日はコンコース内で食べる。

座席も潤沢にあるのが経験によって理解していれば

開始まで場所取りしなくてもいくらでもやりようはあるだろう。

しかし彼らはずぶ濡れになりながらどっかとベンチに腰掛け

試合前の時間を過ごしていた。

その素直さが大変微笑ましい光景だ。



せっかく郷土のJリーグに興味を持ったのだ

例え横浜の応援を望んだとしても少しでも快適に過ごしてほしい。

そう思って彼らに近づく。

丁度、彼らは「悪意なく」大型ペットボトルを持参してスタジアムで使用していた。

手荷物検査ではわからなかったので再入場の際に持って入ってしまったのだろう。

私は紙コップをもって近づき、声をかけ、

ペットボトルの容量がレギュレーション違反であること

紙コップに移し替え飲んでもらえば問題ないこと

何度でも預かり品の場所に汲みに来てもらえば問題ないことを伝える。

コップ差出し、移し替えてあげる。

彼らは大変恐縮した様子だったが

つぎ来た時に初観戦の仲間に教えてくれたら

むしろボランティアとしてありがたい。

コップは充分にある。

「今日の天候ならジュースがどんどん増えるな・・・」とジョーク飛ばすと

緊張の表情が「ぱっ」と明るくなる。

そのタイミングで説明を加える。

「ここはアウェイエリアであり、横浜FC応援の人達しか入れない。

讃岐の応援はもちろん、横浜に否定的な声援も安全管理上できない。

それを理解したうえで入場しているということで・・大丈夫??」

彼らは少し照れたようにうなずく。

よし、これなら大丈夫。

しっかり、Jの伝統ある歴戦クラブのサッカー楽しめばよい。

間接的にうちの応援熱や雰囲気を感じ、

興味を持ってくれるならなおよい。


その時、彼らの手荷物から雨の雫がしたたり落ちるのを見えた。

顔はびしょ濡れ、

もちろんタオマフを持ってるわけでもなければ

レインコートを持参している訳でもない。


少し戸惑ったが携帯しているポリ袋を差出し

「この中に全員のバックを入れて口を縛りや~~」と助言

全員、助かったとばかりに袋に入れる。

全員分入れても充分な容量がある。

おもむろにわたし

「俺らはアウェイに行けばいつもこうやって雨から荷物を守るんや・・・」

そんな話に興味津々で聞き入ってくれる。


ああ・・・

おっちゃんのおせっかい魂に火がつく。


わざとらしくため息をつき

「ええか・・他にはな・・・・」

おもむろに余分に携帯しているごみ袋の底を小さく明け一人にかぶせ頭を通す。

そして腕の部分を確認してまた小さく左右に穴をあけ腕を通す。

そして裂け広がらないように肩口を粘着テープで補強。

「おお!!!」歓声が上がる。

濡れないことに安堵したのか歓声が上がる。

それを後5名分つくり、一人一人にかぶせる。

嬉しそうに袖を通す少年たち。

最後に

「その袋で試合後にゴミを拾って集めて帰るのがサイコーにかっこいい観戦スタイルだ」

と伝える。

全員笑顔が戻る。

やはり少し心細かったのだろう。

(備品の袋を本来はこういう形で使うのはルール違反である。
其処はご容赦願いたい。讃岐運営さんスイマセン。)

IMG_8370.jpg


その後は雨が上がる

試合中もそう降り続いた感覚もないし

ハーフタイムで見かけた彼らは簡易カッパを脱いでいた。

ああ・・・よかった・・・

少なくとも風邪はひかないだろう。

安心して楽しめばいい。

そして彼らの事は忘れてゲート業務にいそしんだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

果して試合が終わる。

後片付けのある横浜サポさんと同じタイミングで出てきた彼らが

大声で私に呼びかける。

「おお~~~い、このゴミはどこにすてればいいですかぁぁああ~~~」

その右手にはゴミがいっぱい入ったポリ袋が掲げられていた。


うん、素晴らしい!!

おまえさん達には「いいサポ」になる素質がある!!!

また来ておくれ。






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コメント

No title

がくさんGJ!!
この少年たちが今すぐカマサポにならずとも、またまたアウェイ席に座ったとしてもこの日の体験と経験を活かして来場してくれるでしょう。

彼らがこの日の試合を見て地元のJクラブに少しでも興味を持ってくれれば幸いです。

この6人の少年たちは、あの日あの時のことを、生涯忘れることはないでしょうねぇ(^^)
「サッカー」「キングカズ」「横浜」、そして「カマタマーレ讃岐」等々の言葉を耳にする度に、びしょ濡れになりながら頬張ったスタグルの味とともに。
素敵なエピソードです(^-^)

雉サポですが楽しく拝見させていただいております。
貴殿のサポとしての姿勢が凄く気持ち良く、コメント投稿しております。
来期は貴殿を何とかレンタルしたい。
これからも楽しみにしております。

Re: めっと様

お褒めいただきありがとうございます。
でも基本レギュレーション違反ですから僕自身はあまりほめられたものではないです。
本当はダメです。(笑)
ただおっしゃっていただいた様に少年たちが地元のJリーグに、
あるいは「自分の故郷も素晴らしい」と思うきっかけになったらとてもうれしいです。
私の少年時代では考えられないことが今はできますから。
備品のポリ袋は購入して戻しておきますね(笑)

ただお褒め頂いたことに感謝いたします。
ありがとうございます。

コメントありがとうございました。

Re: のぶのぶ様

彼らにとっては有名人をちょっと見たかってだけかもしれません。
試合展開も「通」好みのロースコア。
しかも敗れたチーム側にいたので興奮したかどうかはわかりません。
其処は少し残念です。

やはりサッカーはどちらかに強い思い入れを持ってみる方が楽しい。
次に来場したらそのことを教えてあげたいと思います。

「コールリーダーの近くで思いっきり応援したら楽しいぞ!!」って(笑)

その時のスタグルの味はまた格別でしょう~~~
「勝利を願う」というスパイスは魔法の味です。笑

またコメントくださいね
ではでは・・・

Re: 雉サポ様

仰ぎ見るファジアーノサポーターさんにお褒め頂けるとは嬉しい限りです。

ただ私の主観で書かれた記事であり
彼ら自身は「めんどくさい係員に絡まれた」と思っているかもしれません(笑)
ですのでほめすぎです。
しかも備品の使用目的外使用+無許可です。
このあたりはクラブが信用していただきお預かりしているので
襟を正さねばいけない部分もありまして・・・笑

なので私はレンタルしていただけるほどのものでは本当にないのです。
私の提案に賛同して、実際動いてくれる方がたくさんいて、そして支えられています。

ただ、機会があれば勉強にファジアーノさんのボランティアに参加してみたいとは思っております。
遠慮なく讃岐に持ち帰り「パクる」と思われますが(笑)
その時はよろしくお願いいたします。

コメントありがとうございました。

追伸
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讃岐の地から応援しております。

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がく 

Author:がく 








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小学生では水泳を習ってました。水泳の脚力アップにサッカーを習いましたがむしろサッカーの魅力に取りつかれました。しかし小学校5年生からのスタートはハンデでした。伸び盛りのゴールデンエイジにまだサッカーをはじめていないこと。インターネットなどがなく、今ほど理論的な指導はなく、スクールなどは充実していなかったことなど。何よりその才能はサッカーの神様に愛されているとは到底言い難いものだったこと(泣)。選手としてはMF、DF最後はゴールキーパーとして15歳の試合を最後に(中学総体時)に引退しました。

月日は流れ・・・

その後もサッカーは好きで代表戦やJリーグを中心にサッカーを見ていました。トッププレーヤーのため息が出るほどの美しいプレーを見るたび、自身の才能のなさを嘆くこともありました。なぜサッカーをすることにおいて、サッカーの女神は私を愛してくれなかったのか?(同じ名前なのに鹿島の柴崎君は愛されているようです・・・笑)その答えは40歳を過ぎた時に明らかになる出来事がありました。わが郷土にJリーグを目指して闘い始めたサッカーチームが現れたのです。女神様は競技する才能を私に与えなかった。しかし、それと引き換えに「サッカーを愛する才能」をふんだんに授けてくれたたことに気が付きました。そしてその才能を充分発揮できる宝物も与えてくれました。今、私の才能・・・サッカーを愛する才能・・・のすべては一つのチームに注がれています。そのチームの名前はわが郷土から初めて誕生しようとしているプロサッカーチーム・・・「カマタマーレ讃岐」。このチームとともに神様が与えてくれたミッションを果たすべくすすむ大冒険をブログにつづりたいと思います(笑)

よろしくお願いいたします

(=゚ω゚)ノ


このブログタイトルについて

初めてカマタマーレの試合を観戦した時に目にした古参サポーターさんたちの情熱。とても感動したのを覚えています。それ以後、彼らの熱い思いをいつまでも振り返れるよう、そして自分自身が忘れないようにこのタイトルをつけました。

飛行士業

しかし、モデルとなった原作「とある飛空士への追憶」のようにさわやかなブログには程遠く「暑苦しく、無秩序に取り乱した文章」を書き散らかされております。ご容赦ください。ちなみに筆者イメージも原作とは程遠く「飛空士」というより「低牛」のほうがイメージに合致します(笑)

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