アウェイゲート体験記 入れ替え戦 AC長野パルセイロ




 
『何も咲かない寒い日は、
下へ下へと根をのばせ。
やがて大きな花が咲く』

敗戦の後

混乱と中傷と失意が渦巻く長野の巨大掲示板で

こういうコメントを見つけた。


おそらく長野サポさんの誰かが

総ての仲間たちに渾身の思いを込めて書き綴ったのだろう。


この言葉は

荒れ果てた場所で凛と咲く花の様に美しく

寒風吹きすさぶ荒野でたくましく育つ大樹が目に浮かぶ。


その時・・ふと・・・今日の出来事を思い出した。

一人の男を思い出した。


長野サポーターの待機列をアテンド中、その人に不意に声をかけられた。

「事前搬入について説明いただけるとうかがっているのですが・・・」

いままで一介のアウェイゲートボランティアにここまで美しい敬語で

話しかけてきたサポーターはいなかった。


いや、他チームサポさんとはフレンドリーでフランクな話はたくさんした。

しかしこれほどまでに落ち着いた口調でリスペクトを持って(・・・の事と思うが・・・)

問いを投げかけてきた人はいなかった。


そう、そして私はあなたを知っている。

いろいろなニュースや動画配信サイトであなたを見かける。


オレンジ色のサポーター軍団を率い、時には鼓舞し、

美しく彩られたコレオを演出し、選手と一体になってピッチで戦う。

AC長野パルセイロコールリーダーの姿がそこにあった。


「只今、職員をお呼び致しますのでゲートまでお越し頂けますか??」

そう答えると穏やかに返事を返し

仲間の元に戻り二言三言何か話をして再び戻ってくる。


その様子からも仲間から信を得ているのがわかる。

カマタマーレ職員がゲートに来る数十秒の間の出来事。



うちのコアメンバーも静かで熱い人達ばかりだが

今日会ったパルセイロの彼は異次元の落ち着きとバランス感覚を持っているように思う。


まとったオーラが・・・なにか・・・異質なのだ。


宿命のライバルを持ち、2011年は・・・いやそのもっと前から死闘を繰り返し

そのライバルに一時は成績で勝りながら諸処の条件がそろわず

その後塵を拝している状況を考えると

彼及びその仲間たちが抱えてきた今日の意気込みはいかばかりか・・・・。

故のコントロールの難しい感情を持つ(持たざる得ない)

あまたの仲間(サポーター)を束ねるにいかほどの苦労があるのか・・・


容易には私は想像できない。

だが容易に想像できるのは

「この男に率いられたサポーターは・・・強い」と言う感情のみ。

この美しい敬語の響きとオーラという雰囲気がそれを確信させる。

冒頭の「書き込み」で彼を思い出したのもそのせいかもしれない。




この戦いはボールが半回転カマタマーレ側に転がり

1/4回転長野側に転がらなかった。

ゆえにわれらが勝利の凱歌を上げた。



ただその半回転、1/4回転、ボールを転がすために

俺たちは何度も何度も泣いてケンカして・・・・

その積み重ねが「そう」させたとは思う。

唯一その経験がその体験がほんの少し彼らを上回ったのだと思う。


彼らは真一文字に口を結び、スタジアムを後にした。

極度の緊張を持ってアテンドを覚悟したアウェイゲートボランティアは

何も苦労もなかった。

中には「ありがとうございました。お邪魔しました」とおっしゃるサポさんもいた。


彼らのは悲願に向かい振り返らず猛進した1年だったと思う。

相手を打ち負かし戦いつづける1年だったと思う。

彼らを縛ってきた「スタジアム基準」は明らかにもうすぐ解消される。

これさえあればうち(讃岐)はもとより松本さんより先にJ2の舞台に立てたのだ。


ただサッカーの女神さまは残酷なもので・・・

それゆえに「負け」を知らず戦いつづけてきた彼らを

いや昇格に負けが許されない状況で

負けから学ぶことは困難な状況だった彼らに

負けを経験していない故に更なる試練を課した。


我らと彼らを比較した場合

その戦力・技術・戦略はこのエッセンスが加味されているかどうかの違いだろう。

もしかすると・・たったそれだけなのかもしれない。


しかし、

彼らは今日、その最後の1ピースを手に入れた。

敗戦から得るもの・・・・

つらいかもしれないがその壮大な夢を実現する最後の一かけらを手に入れた。






獅子は千尋の谷に降りて行った

真一文字に口をつぐみ胸を張って降りて行った。

泣いていた人もいた。

殺気を放ちながら

どうにかその心をコントロールしようと苦心しながら降りて行った。


百獣の王の最後の鎖を

カマタマーレがほどいてしまったかもしれない。

その実感がある・・・。

アウェイゲートで彼らをアテンドしながらそう思った。


われらが彼らに膝を屈する日が来ることを覚悟した。

花が咲けばその養分は「花」に集う。

美しく甘く心地よいものであるが

それに目を奪われる間、根は伸びない。

そして花はいずれ「散る」

その時、失った時間を悔やみつつ

花を咲かせるために「また」根を伸ばさなければいけない。

その時どれほど素晴らしい花を隣人が咲かせようと黙々と根を伸ばさなければならない。


だけど・・・・その時がいつかこようとも・・・・・

我々も歩みを止めるわけにはいかない。

今年一年で伸ばした根を用い更なる大輪の花を咲かせたいと思う。


AC長野パルセイロ


あなたたちは強く、誇り高いサポーターをお持ちだ。

このことについて畏怖している。そしてリスペクトしている。


また戦える日を楽しみにしている。

万感の思いを込めそう思う。


2014年 最後にあなたたちと戦えたことを私たちは誇りに思う。

再戦のときまで壮健なれ。







以上で2014年ディビジョン2所属 カマタマーレ讃岐の全日程終了は終了いたしました。

成績

勝ち点33(42試合)  7勝12分23敗

総得点34  総失点71  得失点差-37


入れ替え戦 

第一戦

11月30日 長野運動公園総合運動場陸上競技場

カマタマーレ讃岐 0 - 0 AC長野パルセイロ


第二戦

12月7日  香川県立丸亀競技場

カマタマーレ讃岐 1 - 0 AC長野パルセイロ

得点者   : 木島 良輔(71分)






まさに死闘だった。


万感の想いを込めて・・・・・・

素晴らしきかなJリーグ。





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追伸

この2週間多くの方からコメントを頂きました。

自身い余裕がなくお返事できずごめんなさい。

少しづつお返事を書きたいと思います。

順位が前後するかもしれませんがご容赦くださいね。

本当にたくさんのコメントありがとうございました。

ではでは・・・











コメント

1年間お疲れ様でした。

昨日はお仕事の邪魔をしてすみませんm(__)m

確かに、あの場面であの場所に自分が行くのは不謹慎だとは思いましたが、1年間カマタマーレを代表してアウェーサポーターの前に立ち、最大限のおもてなしをしてくださったがくさんに、何も言わずに立ち去ることは出来ませんでした。

来シーズンはまた大阪や大宮、徳島や金沢から初めてのお客様がたくさんいらっしゃいます。
来シーズンも丸亀に来てよかった、と思って戴けるようよろしくお願い致します。
来シーズン、自分がどこにいるかはわかりませんが、がくさんに負けないように笑顔で対応していこうと思います。

1年間、本当にお疲れ様でした!!

おめでとうございます

お疲れ様でした

そして

残留おめでとうございます


しかしながら。。。
やはりご覧になりましたか?


映画「クラシコ」でも描けなかった
長野対松本の暗部を。。。

私の心の奥にもそれは存在すると思います
でも

地元を愛する気持ちは
他との比較ではない

がくおさんから教えていただきました
そう思うと肩の力が抜けました

いつの日にかスタジアムで。。。

Re: 1年間お疲れ様でした。

いえいえこちらこそ愛想なくてまことにスイマセン・・・

本当は抱き合って喜びたかった・・・

本当です。

誠に誠にスイマセン・・・・


労いの言葉も感謝感謝感謝です。

そういってくれる人がいるだけで心が救われます。

スタジアムの外で試合に参加してる我々・・・そのことを大切に思ってくれている人がいる。

嬉しいです。

来年もよろしくお願いいたします。

また一緒に戦いましょう。

ではでは


コメントありがとうございました。


追伸

totoさん・・・転勤とかないですよね・・・(恐)

来年も一緒に応援したいです~

がく

Re: おめでとうございます

お祝いありがとうございます。

おかげさまで残留できました。


長野サポーターは立派な人達でした。

試合前の無理なオーダーや試合後の罵詈雑言など一切なく

秩序を持って帰路につかれました。

僕たちがああふるまうのは相当の努力が要ります。


正直、松本・長野のライバル関係とその深層心理は僕らではわからない

たぶん神聖不可侵な感情で、他人の介入ができない所だと理解しています。


ただいろいろなことがあってそのサポーターを束ねるリーダーに敬意を表したかった。

もっと言うなら山雅のコールリーダーからも同じオーラを感じます。

画面や動画を通してだけですが・・・・


パルセイロはおそらくこれからも我々の夢の前に立ちはだかり

我らも手痛い敗戦・血の涙を流すような退却戦を経験するでしょう。

我らを倒さねば山雅のもとに行けないからです。

松本・長野・讃岐の素敵な関係がまた始まります。

サッカーがなければそんなこと考えることもなかった。

素晴らしきかなJリーグですね。


貴チームのJ1での活躍心よりお祈りしています。

1年で帰ってきちゃ・・・だめですよ。

ではでは・・・・

No title

J2残留決定おめでとうございます!
私との約束をきっちりと果たしてくれましたね。

>またお会いできる日を楽しみにしています。
私もそう思っておりました。骨付き鶏を食い忘れたし、讃岐うどんをもう一度堪能したかった。
来年は田舎チームの代表としてどこまでできるか挑戦したいです。大分、徳島の二の舞にはなりたくないです。
また対戦できる日を楽しみにしています。その日までお元気で。

頑張ってください

貴チームは我々J2、J3で戦う地方都市クラブの希望です。

是非大暴れしてください。

来年の土曜日は一緒に戦ったクラブに注目して、応援しています。
ご健闘をお祈りしています。

そしていつの日か骨付き鳥食べに来てください。
またお会いしましょう。

昇格おめでとうございました。
すぐ帰ってきちゃだめですよ(笑)

ではでは
コメントありがとうございました。

No title

「強き軍勢とは戦場で美しく見えるものじゃ・・・。あの敵は強い!」
はるか昔の大河ドラマ中井貴一さん演じる武田信玄が川中島の決戦をまえに川を挟んであいまみえた上杉の軍勢を見て言い放ったセリフです。(当時、私はこのセリフをチョーかっけー等と思いながら見ていました。歳がバレそう・・・。)

アウェー長野で長野サポーターを見た長男が一言。
「長野のサポーターはきれいやなぁ。」と言ったのを聞いて思い出しました。
そう、あの敵(長野)は強い!
あらためて長野パルセイロの怖さを意識させられた一言でした。

それから一週間後、丸亀でのキックオフ前の出来事です。
選手入場の際、讃岐サポーターが掲げたサックスブルーのシートが
とても、本当に、とても美しく見えたのです。

不思議でした。バックスタンドから見てホームスタンドは決して多くの観客が入っているとは思わなかったからです。それなのにホームスタンドの水色が色鮮やかに本当に美しく見えたのです。
その時、確信しました。

長野は強い!確かに強い!

でも俺たちの方が

もっと強い!

家族は声の限り叫び続け終了後も泣きながら「良かったね」と言いつつ家路につきました。

ただ、長野との対戦はこれで決着したなどと思っていません。
むしろ私はこれから始まる長野パルセイロとの壮絶な物語のプロローグを見たに過ぎないと考えています。もしかするとプロローグどころか表紙を見ているだけかも知れません。
それでも私たちはオラが街にやってきた救世主達にむかって叫び続けるでしょう。
彼らが戦う限り。
そして轟かせてやる!
オラが街住民魂の叫びを!

暑く、重苦しい内容が恥かしいので前回は非公開にさせていただいたのですが、家内の後押しで今回は載せさせていただこうかと・・・。
これからもがくお様の熱い文章を楽しみにしています。

ウルトラライトサポの父さんへ

コメントありがとうございます。
あれから8日も経ちました。
さすがに入れ替え戦前後の疲れでブログ更新ができていません(笑)
それでもコメントしてくれる方がいるのは本当にうれしい限りです。
ありがとうございます。

サポーターの美しさについては私もそう思います。
「強いものほど美しい・・・」理論
F1マシンはまず速いというイメージの前に「美しい」という感慨がわきます。
ゼロ戦とか(ここは多種異論あるとは思いますが・・・笑)
競走馬で3冠とった馬もそうですが
強いものはやはり美しい・・・・

そして今シーズン最後にカマタマーレサポが作り出したコレオ
(配布物を使ったものだったとしても)も美しかったのですね。
スカパーではあまり映してくれなかったので気が付きませんでした!!
あ~もったいない~TV前のお客様には素晴らしいアピールだったのに~

しかし・・・

いろんなものが集大成として詰め込まれた最終戦。
選手の頑張りも、サポさんの健闘も本当に誇らしい・・・

本当に1年間お疲れ様でした。
来年もJ2の舞台です。

よろしくお願いしますね。

またコメントくださいね。

追伸
ある方が
「まるであなたが書いたようなコメント」とおっしゃっていました(笑)

来年一緒にブログ村でブログはじめてみてはいかがでしょうか??
僕の記事より熱く素敵なコメントだと思います(笑)

シェアさせていただきました。

はじめまして。徳島サポです。
12月の入れ替え戦は丸亀で観戦させていただきました。昨シーズンは何度かお邪魔しています。
思うところありの検索で、とても素敵な記事に出会い、あの日のことが鮮やかに蘇りました。長野サポさんにも、讃岐サポさんにも、同じような思いを私も抱きました。
6月ポカリでの対戦を楽しみにしています。
どうぞよろしくおねがいします。

Re: シェアさせていただきました。

コメントありがとうございました。
またシェア頂きありがとうございました。
当時は特殊状況下で書き綴りました関係で
まともな文章になっていない所が多々あります。(笑)
誤字等も含めて笑読いただけましたらうれしいです。

丸亀にも何度もおこしとのこと
ありがとうございます。

6月の対戦では胸をお借りします
よろしくお願いいたします

ではでは・・・


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2017 カマタマーレ 選手チャント posted by (C)がくお

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2013年6月30日以前のブログはこちらです
とあるサポーターへの追憶~カマタマーレサポーター日記~


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小学生では水泳を習ってました。水泳の脚力アップにサッカーを習いましたがむしろサッカーの魅力に取りつかれました。しかし小学校5年生からのスタートはハンデでした。伸び盛りのゴールデンエイジにまだサッカーをはじめていないこと。インターネットなどがなく、今ほど理論的な指導はなく、スクールなどは充実していなかったことなど。何よりその才能はサッカーの神様に愛されているとは到底言い難いものだったこと(泣)。選手としてはMF、DF最後はゴールキーパーとして15歳の試合を最後に(中学総体時)に引退しました。

月日は流れ・・・

その後もサッカーは好きで代表戦やJリーグを中心にサッカーを見ていました。トッププレーヤーのため息が出るほどの美しいプレーを見るたび、自身の才能のなさを嘆くこともありました。なぜサッカーをすることにおいて、サッカーの女神は私を愛してくれなかったのか?(同じ名前なのに鹿島の柴崎君は愛されているようです・・・笑)その答えは40歳を過ぎた時に明らかになる出来事がありました。わが郷土にJリーグを目指して闘い始めたサッカーチームが現れたのです。女神様は競技する才能を私に与えなかった。しかし、それと引き換えに「サッカーを愛する才能」をふんだんに授けてくれたたことに気が付きました。そしてその才能を充分発揮できる宝物も与えてくれました。今、私の才能・・・サッカーを愛する才能・・・のすべては一つのチームに注がれています。そのチームの名前はわが郷土から初めて誕生しようとしているプロサッカーチーム・・・「カマタマーレ讃岐」。このチームとともに神様が与えてくれたミッションを果たすべくすすむ大冒険をブログにつづりたいと思います(笑)

よろしくお願いいたします

(=゚ω゚)ノ


このブログタイトルについて

初めてカマタマーレの試合を観戦した時に目にした古参サポーターさんたちの情熱。とても感動したのを覚えています。それ以後、彼らの熱い思いをいつまでも振り返れるよう、そして自分自身が忘れないようにこのタイトルをつけました。

飛行士業

しかし、モデルとなった原作「とある飛空士への追憶」のようにさわやかなブログには程遠く「暑苦しく、無秩序に取り乱した文章」を書き散らかされております。ご容赦ください。ちなみに筆者イメージも原作とは程遠く「飛空士」というより「低牛」のほうがイメージに合致します(笑)

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